突然、統合失調症症状が現れた私の治療体験記です

28歳の秋の日、突然、統合失調症の症状が現れ
3か月間、閉鎖病棟で入院しました。

 

 

現代の日本において、統合失調症の症状を持っている人は
100万人を超えているそうです。
これは、アトピー性皮膚炎や胃潰瘍の患者より
多いということになります。

 

 

それなのに、普通の人たちには
統合失調症がどのような病気なのかは
ほとんど知られていません。

私の友人も、自分が統合失調症と知るや
急に疎遠になることが多いです。

 

 

たいてい、年賀状は来なくなりますし、
遠方に住んでいる友人とは疎遠になります。
電話がつながらなくなった人も何人もいます。
一番つらかったのが、
病名を伝えた瞬間に電話を切られたことです。
あのときは心の底からショックをうけました。

 

 

この病気の人は、短距離なら走ることができるけど
長距離走ができないことが最大の特徴なので、
アルバイトや作業所で短時間働いている人が多いです。
ですが、職場や上司の方の理解があれば
統合失調症の人だって、社会に貢献できるのです。

 

 

それでも日本の社会というのは、

  • 「働きアリ」になるか
  • 「ニート」になるか

二者択一をせまる傾向があり、
どうしても短時間労働や
何度も休憩をとる勤務体系を認める職場は
ごくごく限られています。

 

 

ですから現実として、統合失調症の症状を持つ人が
社会生活を送るためには、
病気を隠して生活しなければいけない
という現実があり、それは私にとって、
病気そのものの苦しみに勝るとも劣らない
とてもつらく大変なことでした。

 

 

たとえば、足を骨折した人に

 

「頑張って歩きなさい!」

 

ということは誰も言わないと思います。

 

 

それでも、心を骨折したような私が
働かずに家でじっとしていると、

 

「なまけている!」
「根性が足りない!」
「心の病気なんて気の持ち方で治るはず!」

 

などと言われてしまうのです。
それらはすべて、統合失調症という病気の本質が
まだまだ世間に認知されていないからこそ
起こることだと思います。

 

 

だから、
統合失調症になった人の70%が回復して、
一般社会で日常生活を普通に営んでいる

などという事実だって
ほとんど知られていないのです。

 

 

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社会生活を送る統合失調症患者たち

 

一般に、統合失調症の症状を持つ人は
まず普通に1〜2時間話をしたくらいでは
分からないと思います。

 

 

動作や話し方がややスローペースなことが多いですが、
中にはそうでない人もいます。
起床時刻が普通の人に比べて遅い人が多いですが、
早寝早起きが問題なくできる人もいました。

 

 

朝ごはんを食べて、着替えて、歯を磨き、洗面をし、
職場に行き、黙々と作業を行い、
昼食を食べ、午後も作業を続け、
夕方帰宅して、一家だんらんの晩ごはんを楽しむ。
このように、ごくごく普通の日常生活を送っている人が
たくさんいます。

 

 

それでも、統合失調症の症状を持つ人は
体力も気力もともに脆弱で
その日の体調によっては仕事にいけない日もあります
せっかく仕事を見つけても、
半年くらい経つと息切れして
辞めてしまう場合もあります。

 

 

脳の病気であるために疲れやすく、
長時間の睡眠や休息を必要とする人が多いです。
元気な時に10持っていたエネルギーが
統合失調症になって3〜4にまで落ちているのです。

 

 

ですから、統合失調症の人は、
決して「怠けて」いるわけではありませんし、
「わがまま」だから働かないわけでもないのです

このような障害をもつ体に適応した
就労体制が整っていないから
働きたくても働けないのです。

 

 

私たち統合失調症の症状を持つものは
心と体に見えないギプスをはめており、
また薬の副作用もあって、
いつもハンディを背負っています。

 

 

ですが、たいていの人たちの
私たちに対する視線というのは厳しく、
健康な人たちと同じように働くことを強要しがち
です。

 

 

 

私がこのサイトをつくったわけ

 

統合失調症は、当事者以外には目に見えず、
わかりにくい障害であるがゆえに、
福祉も就労支援も後手に回っていることは事実です。
実際、当事者である私でさえ、
自分の障害を一般の人にわかるように説明することは
非常に難しいと感じます。

 

 

たとえば幻聴や幻視が
とてつもない精神的苦痛をもたらすと言っても
健常者の人がその苦しみを想像することは
とても難しいことでしょう。

 

 

目が見えない、足が動かないなどの
身体の不自由については想像でき
だれもが同情や共感をよせますが、
精神の不自由について理解できる人は
ほとんどいないでしょう

 

 

そこでこのサイトでは、統合失調症になり、
完治とまではいきませんがほぼ寛解(回復)し、
対人関係や仕事などでも
ほぼ健常者と同じようにこなせるようになれた私が、
実際に体験した統合失調症の症状や
困ったこと、つらかったこと、うれしかったことなどを
書き綴っていきたいと思います。

 

 

たとえば、あなたやあなたの家族が

 

  • 「隣に住む人が自分に謝れと言っている」
  • 「自分は臭いと思われている」
  • 「敵が街の人込みにまぎれて自分を襲おうとしている」
  • 「いま咳払いされたは自分への警告だ」
  • 「道を歩いていると皆が自分をチラチラ見ている」
  • 「誰かが自分を尾行している」
  • 「自分以外の人の考えていることが声になって聞こえる」
  • 「誰かに自分の考えや体を操られてしまう」
  • 「自分が考えていることが世界中の人に知れわたっている」

 

 

といったことを思ったり、口にしていたら、
統合失調症のサインかもしれません。
その場合は、ぜひこのサイトを
ご参考にしていただければ幸いです。

 

 

最後に、私が闘病生活の中で出会った
統合失調症の症状を持つ人たちはみんな
優しすぎる人生を送っていました。

 

 

普通の人なら嫌なことは「嫌」と言い、
自分の意見を貫き通します。
しかし中には、人から頼まれると
「NO」と言えない心の優しい人がいます。

 

 

そんな人が、他人の嫌がる仕事を引き受け、
自分は他人に要求せず、我慢を重ねた結果、
精神病を発病してしまうのです。

 

 

世の中には、自分の幸せや成功のためなら
他人を犠牲にしても構わないと考える人がいます。
そういった、
社会で成功している人たちが踏みつけてきた人たちが
統合失調症になり閉鎖病棟で辛い闘病生活を送っている

のです。

 

 

このサイトを通じて、
あなたが統合失調症の本当の姿を知り、
あなたの大切な人や、あなた自身を守る
手助けになれば幸いです。

 

 

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